良くも悪くも、経験。

あらためて、関東での話です。

上京した際はおちゃらけ調子で書きましたが、
実は私にとっては真剣勝負･･････発病後、初めての「生活らしい生活」。
なので、今回は遊びに行った認識はありませんでした。


お金を稼ぎ、家事をこなして生活を維持していく･･････
健常者なら基本的には難しいことではないでしょう。
（就職難などの社会的な事情はあるでしょうが）
性格や考え方の相違、互いの両親との相性の方が、むしろ問題になると思います。

けれど、障害を持って、大事に想う人との先々のことを真剣に考えるには、
「安全に生活できるかどうか」は避けては通れない大事な通過点。
障害を持ちながら世間一般に「無理だ」と言われる常識を覆してきた彼と
真剣に向き合ってみようと考えての上京でした。


とはいえ、こちらも障害を持つ身。。。
健常時代はたいしたことではなかったことも、
障害をカバーする微妙なやりくりや時間を常に必要とします。
そんな中でも障害者同士ならではの共通する認識もあり、
彼の理解、協力があったことは大きかったです。


また、気を抜く暇もないようなリハビリライフを、
自分の意志で積極的にこなす彼を実際に見て、あらためて脱帽。
普通なら挫折してもおかしくない･･････

そんな自分を追い込むような彼の心が疲れた時、
支えになれる人になれたら･･････あらためて思ったことでした。
彼はすでにそういうひと。
私は支えられるばかりで、まだまだとても及ばないです。

今回のことで自信につながったこと、教えられたこともたくさんあって、
共に生活してみる時間を持ってみて良かったと思っています。
そういう機会を与えてくれた彼と両親に感謝しています。


ですが･･････難しい問題もありました。

障害者として必要性を感じて起こした行動であっても、
世間一般の常識では「非常識」と取られてもやむを得ない複雑な事情･･････

それは１６年の障害者ライフの中でも常に葛藤してきたことだったけれど、
理解してもらう難しさは嫌というほど感じてきた。

今回も、周囲に理解してもらえるだけの言葉を見つけられないまま、
予定を早めて帰郷する結果になりました。

負けんなよ･･････
その言葉が、今の私を支えてくれています。

良くも悪くも、いい経験です。